求評会に出品された着物地などが並ぶ特設会場(京都府京丹後市大宮町・丹後織物工業組合)

求評会に出品された着物地などが並ぶ特設会場(京都府京丹後市大宮町・丹後織物工業組合)

 丹後ちりめん創業300年を記念する「SILK WEEKS IN TANGO」が21日、京都府京丹後市の丹後織物工業組合で開幕した。メインの丹後織物求評会が21年ぶりに地元で開催され、式典では織物関係者らが丹後ちりめんの継承と発展を誓った。

 式典で今井英之理事長は、江戸中期に始祖が西陣から技術を持ち帰り、丹後ちりめんの独自の技術を作り上げた史実を説明し、「織物業を魅力ある産業に押し上げ、次の世代、また次の世代へと継承する第一歩を、節目の今年、産地全体で踏み出していきたい」とあいさつ。精錬を行う組合加工場の再整備や生産性向上のための機能強化、丹後の文化・自然などを一体的にブランド化して、絹織物産地として発信することなどを課題に挙げた。

 同組合や京都府などの300年事業実行委員会が主催した。新型コロナウイルスの影響で、「丹後きものまつり」が中止になるなど事業の見直しを迫られたが、地元で求評会を開き、オンラインによる商談会など新たな取り組みにも挑戦した。「丹後織物産地の未来へ」と題したパネル討論では、デザイナーやファッションコーディネーターらが地元の織物業者と意見を交わした。

 会場には、求評会に出展された着物地や和装小物が並べられ、11月1日までの期間中、男性用の着物コンテストや丹後ちりめんで製作されたドレスの紹介などもある。