【資料写真】金閣寺

【資料写真】金閣寺

 京都市北区の特別史跡・特別名勝の金閣寺(鹿苑寺)庭園内で、文化財保護法に基づく現状変更許可の届け出に記載のない工事が行われていた問題で、市埋蔵文化財研究所の研究員らが21日、金閣寺に対して必要な行政処分や指導を行うよう文化庁に申し入れた。

 文化財保護法では史跡・名勝の現状変更には文化庁長官の許可が必要と定める。研究員は、金閣寺が庭園の整備工事にあたり、同法に違反し、室町時代に足利義満が建立した七重塔「北山大塔」の基壇の可能性が指摘された盛り土の一部を削ったと主張。6月にも同寺に是正を命じるよう文化庁に申し入れていた。

 これを受けて府と京都市が調査を行ったところ、盛り土の主体部に影響はなかったものの、裾部が埋設管の敷設時に削られる不適切な工事があったことが分かった。

 研究員らは「問題をあいまいにしたまま幕引きを図ることは許されない」としてこの日、埋設管の除去といった原状回復を金閣寺に命じるよう文化庁に申し入れ、府教育委員会と京都市の文化財保護課にもさらなる調査を求める申し入れ書を提出した。