体育参観で同級生と距離を空けて玉入れをする児童たち(20日、京都市山科区・小野小)

体育参観で同級生と距離を空けて玉入れをする児童たち(20日、京都市山科区・小野小)

 運動会シーズンを迎え、京都や滋賀の多くの小中学校では新型コロナウイルス感染症対策として密集や密接を避けたスタイルで実施している。各校は学年ごとに時間を分けたり参観者の人数を制限したりして、児童生徒が日頃の成果を発表できるよう工夫している。

 京都市山科区の小野小では20日、1年生約70人が3、4時間目の体育の授業で玉入れとリレー、体操を保護者の前で披露した。感染症対策として、玉入れは隣の児童と距離を保った定位置からかごに投げ入れるルールも設けられた。

 同小は今年、いつもの運動会を取りやめ、平日に体育参観「小野スポーツデー」を実施した。運動会は全校児童が集まって週末に開催しているが、体育参観は2日間を使って学年を入れ替えて行い、来場者が密集しないようにした。

 複数学年合同の種目や大声を出す応援合戦はないが、寳居(たからい)繁治校長は「今年はコロナ禍で授業参観日を設定しづらかった。保護者に子どもの姿を見てもらえるいい機会になった」と話す。

 京都市教育委員会は全ての市立小中に対し、来場者の人数を制限し種目の内容を工夫するなどして、従来の運動会に代わる取り組みを実施するよう通知した。これまでに新型コロナ感染拡大防止で中止になった行事もあるが、担当者は「運動会は児童生徒が楽しみにしているので、形を変えてやる方針にした。ただ年度当初の行事なら難しかっただろう」と説明する。

 他の自治体も、感染症対策に神経をとがらせている。京都府の長岡京市教委は「ほかの児童と接触しない組み体操をする、当日の発表は非公開にしてリハーサルを学年ごとに保護者に見てもらうなど、各校工夫している」とする。滋賀県の東近江市では多くの学校で平日に学年を分散させて実施。滋賀県の近江八幡市では、団体競技をやめたり、距離を保ってダンスをしたりするなどの対策を取った学校もあった。

 京都府京田辺市や滋賀県彦根市などのごく一部の学校では、生徒数の多さやグラウンドの狭さ、地域への影響を理由に保護者の参観も中止した。代わりに動画や写真を学校のホームページに掲載するなどして活動の様子を伝える。参観できないという京田辺市の母親からは「わが子の成長を見られる機会だったのに残念だ」との声が聞かれた。