岡山学区まちづくり協議会などが出した「感染症になっても安心して暮らせる岡山学区民宣言」

岡山学区まちづくり協議会などが出した「感染症になっても安心して暮らせる岡山学区民宣言」

 新型コロナウイルスの感染者や家族らへの差別や誹謗(ひぼう)中傷をなくそうと、滋賀県近江八幡市の岡山学区まちづくり協議会などが「感染症になっても安心して暮らせる岡山学区民宣言」をした。同協議会などが行った地域住民へのアンケートでは、市内で確認された感染者を特定しようとする空気が浮き彫りとなり、「感染者を責めて孤立させるのではなく、助け合える町にしたい」としている。


 宣言は、ウイルスは誰もが感染する可能性があるとした上で「感染した人や集団への差別、誹謗・中傷をしません」「不確かな情報やうわさに惑わされず、公的な機関が発信する正しい情報に基づき冷静な行動に努めます」など五つの行動を掲げる。

 きっかけは全国で感染者への中傷が相次ぎ、市内でも根拠のないうわさが流れたことだ。同協議会は8月の講演会「感染者と差別」の開催前に、講師を務める市立総合医療センターの医師細川洋平さん(66)からアンケート実施を提案され、7月末から約1カ月間、岡山コミュニティセンターに来館した地域住民ら41人に聞き取りした。

 「市内で感染者が出た際の行動」について約半数の19人が「誰が感染したか知りたいので、会った人に聞いた」と回答。「自分や家族が感染したらどう思うか」は3人に1人が「近所の人に知られたくない」と答え、理由は全員が「地域から迷惑扱いされそう」とした。
 
 宣言文は同協議会が発行する「岡山まち協だより」などに掲載して学区内の全世帯に配布。子ども向けのチラシも岡山小に掲示するという。同協議会会長の深尾甚一郎さん(61)は「宣言に書かれていることが、住民にとって当たり前になれば」と話し、細川さんは「感染しても隠さなくて良い町を作ってほしい」と期待した。