元巡査が上司を射殺した河瀬駅前交番(彦根市南川瀬町)[LF]

元巡査が上司を射殺した河瀬駅前交番(彦根市南川瀬町)[LF]

 滋賀県彦根市の交番で昨年4月に警察官が部下に拳銃で射殺された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた当時19歳の元巡査の男(20)=懲戒免職=の弁護側が、懲役22年を言い渡した大津地裁判決への控訴を断念したことが23日、分かった。

 被告弁護人によると、元巡査とも相談した上で、控訴期限の22日までに控訴状を提出しなかったという。理由については明らかにしていない。検察側は同日夕までに控訴しておらず、判決が確定する見通し。

 弁護側は公判で、元巡査が犯行時に心神耗弱状態で刑事責任能力は限定的だったと主張し、未成年だった事情も考慮の上、刑を減軽するよう求めていた。求刑は懲役25年だった。

 判決によると、元巡査は昨年4月11日午後7時47分ごろ、彦根署河瀬駅前交番(彦根市南川瀬町)で、拳銃を2発発射し、上司の井本光(あきら)巡査部長=当時(41)、警部に昇任=の後頭部と背中に命中させて殺害。その後パトカーで逃走し、不法に拳銃と実弾3発を所持した。