約60年ぶりに帰還し展示される霊照女図(京都市左京区・白沙村荘橋本関雪記念館)

約60年ぶりに帰還し展示される霊照女図(京都市左京区・白沙村荘橋本関雪記念館)

 日本画家橋本関雪(1883~1945年)が収集した室町時代の人物画がこのほど、約60年ぶりに関雪の邸宅である白沙村荘橋本関雪記念館(京都市左京区)に戻った。秋季展で初公開している。

 人物画は雪舟に学んだとも、狩野元信の門人ともされる絵師・孤月周林(こげつしゅうりん)が室町後期に描いた「霊照女(れいしょうにょ)図」。全長縦240センチ、横62センチで軸装されている。


 関雪は女性をモデルにした「摘瓜(てっか)図」を描く際に霊照女図を参考にしたという逸話も残る。しかし没後の1959年、当時の白沙村荘の収蔵施設が小さかったため霊照女図は奈良国立博物館(奈良市)に寄託された。近年、新たな美術館棟が白沙村荘に完成したことから帰還が決まった。


 関雪のひ孫で、白沙村荘橋本関雪記念館の橋本眞次副館長は「先祖のおばあちゃんが帰ってきたような感じがする。関雪がどんな美術品に囲まれていたかを知ってもらえれば」と話す。秋季展は12月6日まで。関雪代表作の屏風「木蘭」の展示も行う。入館料は大人1300円、大学生500円、高校生以下無料。