GoToトラベルの利用者に渡される地域共通クーポン

GoToトラベルの利用者に渡される地域共通クーポン

 GoToでは旅行会社が35%の割引額を宿泊施設などに立て替え払いし、事務局から後日受け取る仕組みだ。森野社長が理事長を務める京都府旅行業協同組合の加盟社で振り込みがあったのはわずか数社という。観光業界を支援するはずの施策が、中小業者の資金繰りを詰まらせかねない状況となっている。

 今月1日に始まった旅行代金の15%分が旅先の買い物や食事で使える地域共通クーポンでも、必要な備品が届かないなどのトラブルが発生している。アルファトラベルでは1日までに、紙クーポンに貼って使用できる地域を示すシールが間に合わなかった。他の旅行会社から急いで借りて対処したという。

 事務局の度重なる不手際に対し、森野社長は「GoTo利用者は多く、経済効果も大きい。だからこそ丁寧な運営をしてほしい」と訴え、「このままでは混乱のまま終わる。事業期間を延長すれば中小の会社にもっと恩恵が行き届くはずだ」と付け加えた。