新型コロナウイルス感染拡大前後の通勤・通学手段を聞いた京都府のアンケート結果

新型コロナウイルス感染拡大前後の通勤・通学手段を聞いた京都府のアンケート結果

 新型コロナウイルスの影響により、通勤・通学で自転車の利用割合が増えた-。そうした傾向が、京都府が実施した府民アンケートで裏付けられた。反対に公共交通の利用が減っていることも明らかになった。府は自転車ルートの整備や安全対策を一層進める方針で、「自転車利用者を増やし、地域振興などにつなげる好機にしたい」としている。

 アンケートは、コロナ感染拡大後の自転車利用や移動手段の変化を調べるため、府民モニターを対象にインターネットを通じて7月に実施。20代を除く各年代の男女662人から有効回答が寄せられた。

 通勤・通学の交通手段を複数回答で尋ねたところ、感染拡大前後の比較で「自転車」は18%増加した。「車」「徒歩」もそれぞれ9%増となった一方、「バス」が26%減、「電車」が22%減と公共交通は落ち込んだ。感染予防のため、他人との接触が少ない移動手段への転換が進んだとみられる。

 府内の自転車防犯登録数をみると、4~8月の月平均が約1万6千台で、過去3カ年の同時期と比べ約1割増えた。府は「大学授業の本格再開や移動の活発化に伴い今後、自転車利用はさらに増加する」(道路管理課)と予測する。

 12日に開かれた府自転車活用推進協議会で、府は昨年度に策定した府自転車活用推進計画に基づき、自転車が走行する道路環境の整備や府内にあるサイクリングルートのネットワーク化、自転車観光を推進する官民連携組織の設置などに取り組む方針を示した。

 有識者の委員からは「愛好者への情報発信を強化し、そこから利用者層を広げていくべき」「自転車だけでなく、ほかの公共共通も組み合わせて地域の観光振興を」といった意見が出た。