献本した自著に挟まれた状態で見つかったレオン・セーの書簡(彦根市・滋賀大彦根キャンパス)

献本した自著に挟まれた状態で見つかったレオン・セーの書簡(彦根市・滋賀大彦根キャンパス)

 日銀の創設に大きな影響を与えたフランスの著名な経済学者レオン・セー(1826~96年)の直筆書簡を滋賀大の教授が偶然発見し、彦根キャンパス(滋賀県彦根市)で公開している。当時のパリの繁栄ぶりや、日仏の関わりも併せて伝えている。

 セーはフランスの財務大臣を3回務め、欧州出張中の政治家松方正義(1835~1924年)とも面会。松方はセーの助言に基づき、後に日銀創設を主導したとされる。

 書簡はパリ在住の統計学者に献本した際に自著に添えたもので、経済学部の御崎加代子教授が5年ほど前に京都市の古書店で購入した際に見つけた。

 当時のパリは大通りや下水が整備され、エッフェル塔が建設された時期で、そうした政治経済状況や松方との交流を解説するパネル15点も展示している。御崎教授は「セーの財政政策のおかげで現在の美しいパリの街並みができた。時代背景も想像して楽しんでほしい」と話す。

 総合研究所「しがだい資料展示コーナー」で来年1月29日まで。午前9時~午後5時。土日曜休館。無料。