「佐土原藩主急死事件」に関わる新資料が並ぶ特別展(草津市草津1丁目・草津宿本陣)

「佐土原藩主急死事件」に関わる新資料が並ぶ特別展(草津市草津1丁目・草津宿本陣)

 江戸への参勤交代中の大名病死について扱った特別展「本陣職はつらいよ 佐土原藩主急死事件とその後」が、国史跡の草津宿本陣(滋賀県草津市草津1丁目)で開かれている。新たに発見された資料を踏まえ、藩と本陣の関係に迫っている。


 同藩は現在の宮崎にあり、9代藩主の島津忠徹が本陣到着の夜に癪(しゃく)で死亡した。藩は幕府に世継ぎの申請を出しておらず、お取りつぶしの危機に直面。本陣当主の田中七左衛門が病死を隠すなど工作に協力する間に申請を済ませ、危機を免れた。


 同展では七左衛門が藩主のひつぎの装飾などを京の職人に発注した文書や、藩主の最側近「側御用人」が七左衛門に当てた感謝状などの新資料3点を含む計24点を展示。4月7日に亡くなった忠徹の死亡日時を5月26日と虚偽の記載をした大福帳などを並べ、客を守るために協力した本陣の姿勢もうかがえる。


 山本真実学芸員は「事件を機に、佐土原藩は定宿をこの本陣に代えた。七左衛門の役割や苦労などに思いをはせてもらえれば」と話している。11月29日まで(月曜休館)。入館有料。