雄のイタセンパラ(やましろ里山の会提供)

雄のイタセンパラ(やましろ里山の会提供)

冊子を持つ里山の会のメンバー(京田辺市役所)

冊子を持つ里山の会のメンバー(京田辺市役所)

 木津川から姿を消したとされる淡水魚で国の天然記念物「イタセンパラ」の復活を目指し、京都府京田辺市のNPO法人「やましろ里山の会」が、イタセンパラの生態や川の環境づくりなどを紹介する冊子を作った。

 イタセンパラは体長7~8センチのコイ科の淡水魚で、繁殖期には雄の体が赤く染まるのが特徴。淀川水系では、木津川で最後まで生息していたとみられるが、2007年を最後に確認されていない。

 同会ではこれまでも河川の環境整備に力を入れ、今年からイタセンパラの復活プロジェクトを開始した。

 冊子(A5判、12ページ)は活動の第1弾として製作。表紙にはイタセンパラの写真をあしらい、木津川からいなくなった経緯や保全活動の様子を載せた。

 今後は木津川中流域で、魚が定着できるための河川の端にできるタマリ(水がたまるくぼみ)などの整備を行う。来年中に稚魚の放流を目指している。

 プロジェクトの代表を務める同志社大非常勤講師の光田重幸さん(69)=保全生態学=は「地域の人に、保全活動への関心を持っていただければ」と語った。冊子は約1千部作り、同市立中央図書館や近鉄新田辺駅前案内所などに置くほか、希望者には郵送する。問い合わせは同会0774(64)4183。