ドングリ工作を教えるための動画を収録する矢谷さん(向日市森本町・第3向陽小)

ドングリ工作を教えるための動画を収録する矢谷さん(向日市森本町・第3向陽小)

 京都府向日市の第3向陽小で、矢谷洋一さん(87)=同市=がドングリ工作を教え続けて10年になる。今年は、新型コロナウイルスを懸念し来校を断念したが、同小の協力を得て「何とか子どもたちを喜ばせたい」と、作り方を楽しく伝える映像を収録した。

 工作教室は年1回、1年生を対象に開かれている。児童に大人気で「どんぐり名人」の愛称がつくほどだ。矢谷さんは昨年、脳梗塞を患うも「子どもの喜ぶ顔が生きる糧」と必死で体を回復させた。

 今年はコロナ禍で開催を諦めていたが、同小や地域学校協働活動推進員のアイデアにより、ビデオレターで作り方を教えることになった。

 動画では、八谷さんが「みなさーん、こんにちは」と、はつらつと手を振りながら登場する。慣れない撮影に全員が戸惑いながら収録を始め、竹ひごやドングリをつなぎあわせて完成させるまでを約2時間半かけて仕上げた。藤井さんは、手元をアップにした構図や、問いかけ口調など工夫を凝らした台本を準備し、「節目の10年目。感謝を込めて何とか実現させたかった」と思いを語った。

 収録動画は11月上旬、児童の教室で流される。矢谷さんは「直接会えないのは残念だが、このようなやり方で今年も開けて幸せ。周りの人に感謝したい」と話した。