南丹市園部町の豆知識などを記したカードの数々(南丹市園部町・津多屋)

南丹市園部町の豆知識などを記したカードの数々(南丹市園部町・津多屋)

 京都府南丹市園部町の老舗日本料理店が、地元や丹波地域の魅力を伝えるカードを来店客に配布している。町内にある小麦山と世界的人気ゲームとの関わりや、丹波という地名の由来などを解説。今後も地元の見どころを発信していく。

 1956年創業の津多屋の3代目、柴田洋希さん(42)が発案。折り詰め弁当に添えている。縦10センチ、横5センチのカードは20種類。「小麦山の秘密」と題したカードでは、任天堂(京都市南区)でゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の開発に携わった同町出身の宮本茂さんに言及。小麦山で遊んだ経験がゲームの原点にあるとし、「まさに世界の宝山ですね」と記す。

 丹波に関するカードでは、諸説あるとした上で、「丹」という言葉に赤、朱という意味があると指摘。かつて湖が広がっていた丹波地域は赤土土壌で、波立つ水面が赤く見えたことから、丹波と名付けられたとする。

 園部の城下町や、津多屋の近くにあった芝居小屋の歴史、園部町から京丹波町へと至る観音峠にまつわる伝承などに触れたカードもある。

 柴田さんは「まちを楽しむための情報になる。園部の魅力を感じる心を養ってもらうきっかけになればうれしい」と話す。店で2016年に始めた、地域の高齢者から昔話を聞く「楽語会」の開催などを通じて得た知識を元に、今後もレパートリーを増やす。