生間流式包丁などの実演があった和食文化学会の研究大会(京都市左京区、京都府立京都学・歴彩館)

生間流式包丁などの実演があった和食文化学会の研究大会(京都市左京区、京都府立京都学・歴彩館)

 日本料理や食文化の研究成果を発表する「和食文化学会」の第1回研究大会が23日、京都市左京区の京都府立京都学・歴彩館で始まった。京都大の山極寿一総長が食と人類の進化の関わりを語り、平安時代から宮中に伝わる生間(いかま)流の式包丁も実演された。

 霊長類学者の山極総長は、石器を用いた肉食や火の使用といった調理の発達が人を変化させたと指摘。口や消化器官が小さく、食事の時間も短くなる一方、「そのエネルギーや時間を転じて大きな脳を発達させた。その脳によって社会的な交渉の時間を増やし、複雑で大きな集団をつくれるようになった」との見解を述べた。

 生間流式包丁の30代家元の小西将清さんは魚に一切手を触れない包丁さばきを披露。約1100年前からの式包丁の歴史も話した。

 和食文化学会は、和食の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録をきっかけに、2018年2月、左京区の府立大を事務局に発足し、研究大会を初めて催した。初日は約110人が参加し、24日に口頭やポスターによる発表がある。