手のひらを合わせたような仏炎包の中から黄色い花序をのぞかせるザゼンソウ(高島市今津町弘川)

手のひらを合わせたような仏炎包の中から黄色い花序をのぞかせるザゼンソウ(高島市今津町弘川)

 僧侶が座禅する姿に似た「ザゼンソウ」の花が、滋賀県高島市今津町弘川の群生地で見頃を迎えた。冬枯れの風景の中で姿を現し、早春の息吹を伝えている。

 サトイモ科の多年草で、湧き水で湿地化したハンノキや竹などの樹林に群落が広がる。濃い紫色の「仏炎包(ぶつえんほう)」が開くと、黄色の丸い花序をのぞかせる。発熱して雪を解かすが、今年は雪が少なく、落ち葉のじゅうたんに無数の花が並ぶ。

 訪れた人は木立を散策しながら、寄り添うように花開く様子を眺めた。長浜市相撲町の男性(77)は「春を告げる姿に気持ちが和む」と目を細めた。

 びわ湖高島観光協会によると、自生する約3千株が順次咲いて、3月上旬まで見頃は続くという。同月10日までの土、日曜には近くに休憩所が設けられ、軽食や土産物販売を楽しめる。ボランティアガイドによる説明もある。