散歩で園児が1人ずつ渡っていた橋(左)の上などから、女児園児が滑落した現場(奥の斜面)を検証する委員ら(2019年10月25日撮影)=京都府大山崎町提供

散歩で園児が1人ずつ渡っていた橋(左)の上などから、女児園児が滑落した現場(奥の斜面)を検証する委員ら(2019年10月25日撮影)=京都府大山崎町提供

 昨年10月に京都府大山崎町立第3保育所の女児園児=当時(4)=が園外保育で天王山を散歩中に滑落し、頭に重傷を負った事故で、町の外部委員による検証委員会は前川光町長に報告書を提出した。散歩コースが安全ではなく園児には不適切で、職員の態勢も不十分だったと指摘した。

 報告書によると、女児は安全柵のない急斜面の山道から約3・6メートル滑落した。事故当時、現場では谷にかけられた幅約1・5メートルの欄干のない橋を園児が1人ずつ渡るという勇気だめしのような「チャレンジ」が行われていた。渡り終え待機場所にいた女児が職員のところに行こうとして、斜面から滑り落ちた。

 検証委は、事故のあった道が保育所の散歩コースとして安全性を欠き、不適切であったことが事故発生の最大の要因と指摘。柵のない山道での散歩を日常的に行っており、安全確保の意識が薄かったと指摘した。

 天王山での園外保育中の管理態勢についても、園児14人に対し、引率が正規と臨時の職員計2人で、待機中の園児への注意や監視が行き届く状況ではなかったとした。職員同士の十分な打ち合わせがなかったことも事故の一因として挙げた。

 同保育所は事故以降、天王山への園外保育は中止している。

 前川町長は27日に報告書の提出を受け「事故が起こるまで、散歩ルートを把握していなかった。重大な事故で、二度とこのようなことが起きることがないようにしたい」と述べた。