1980年代、丹波地域の特産がずらりと並んだ土産物コーナー。多くの買い物客でにぎわった

1980年代、丹波地域の特産がずらりと並んだ土産物コーナー。多くの買い物客でにぎわった

1982年3月、売り場面積などの拡張のため大規模な改装をした

1982年3月、売り場面積などの拡張のため大規模な改装をした

若き日の「やまがた屋」創業者の山形順一会長

若き日の「やまがた屋」創業者の山形順一会長

■思い出の場所を訪ねてくる客の思いとは

 閉店まで残り1カ月に迫った近頃では、店の姿を写真に収める買い物客の姿も見られる。京都府福知山市出身で京都市左京区から訪れた会社員の男性(44)は「免許を取りたてのときからお世話になってた。帰省の時、疲れて仮眠を取るのはいつもここやった」と若い頃の思い出を語った。京丹波町上野の建設業の男性(63)は「昔、母親が食堂の厨房(ちゅうぼう)で働いてた。やまがた屋は子どものころからあったから閉店はものすごく寂しい。昔は観光バスがたくさん並んですごかったんや」と振り返る。

 京都府北部の宮津市魚屋の事務員の男性(54)は「縦貫ができてから大丈夫かなと心配はしていた。昔から京都から出たバスの最初の休憩場所がここやった。思い出があるだけに残念」と惜しみの声を上げた。

■会長「時代の流れ、お客さんに本当に感謝」

 山形順一会長は「いろいろあった60年だった。閉店は寂しいが、時代の流れだと思う。やまがた屋に来てくれたお客さんには本当に感謝している」と思いを込めた。