新型コロナの影響で通学機会が失われた大学生たち。苦しみや憤りの声がツイッターなどを通じ拡散している ※写真の一部を加工しています

新型コロナの影響で通学機会が失われた大学生たち。苦しみや憤りの声がツイッターなどを通じ拡散している ※写真の一部を加工しています

 新型コロナウイルスは大学での学びの風景を一変させた。感染拡大を防ぐために対面授業が休止に追い込まれる一方、各大学はインターネットを活用したオンライン授業を導入し、学生が自宅にいながら学習できる仕組みに切り替えた。こうした中、「通学機会をなくし、メンタルの不調を訴える学生が増えている」との声が京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた。新型コロナは学生生活にどんな影響を及ぼしているのか、取材した。

 「いろんな国籍、価値観の人たちと知り合いになって、自分の視野を広げたかった」。京都府在住の香織さん(21)=仮名=は通信制大学で2年学び、この春、関西地方の私立大学に3年生として編入した。直面したのは理想とかけ離れた現実だった。4月初旬に政府が「緊急事態」を宣言。楽しみにしていた入学式は中止となり、キャンパスに足を踏み入れることもかなわなくなった。

■画面を見つめる日々

 香織さんは英米学科に在籍。前期に受講した8科目(週14時限)はすべて、オンラインで行われた。自室にこもり、パソコンの画面を見つめる日々。授業中に理解できなかったところはメールで質問するしかないが、返信してくれない教員もいた。「これで自分の能力を向上させることができるのか」と不安が募った。

 「教授や仲間に互いに刺激をもらいながらキャンパスで勉強したかった」「小中高で通常授業、Go Toキャンペーンが行われている中で大学生だけがこの状況なのは正直おかしいと思う」

 香織さんは日夜、やり場のない思いをツイッターでぶつけ、同じ境遇の人たちと意見を交わしてきた。連絡を取り合うようになった首都圏の学生6人と今夏、「大学生対面授業再開プロジェクト」を始めた。