障害者就労支援施設「なづな学園」の利用者が手がけたマスクを受け取る木村さん(右)たち=京都市東山区

障害者就労支援施設「なづな学園」の利用者が手がけたマスクを受け取る木村さん(右)たち=京都市東山区

 コロナ禍で収入減に悩む障害者就労支援施設「なづな学園」(京都市東山区)に、地元の介護者の会「つくし」がマスク150個の製作を依頼した。イベント中止で販売の場を失った園を支援することも目的で、同会は「地域で助け合いたい」としている。

 なづな学園は1958年4月の設立。利用者36人が菓子箱や食器、ポーチなどを手作りしている。企業団体から発注を受けるほか、地元のバザーや祭りなどで販売し、地元との交流を深めていた。

 だが、今年はコロナの影響により、イベントが相次いで中止に。販売機会が奪われ、利用者の作業時間が2時間短縮となる時期もあり、収入も減少した。

 そんな中、「つくし」が手を差し伸べた。同会は介護経験者が集い、勉強会や食事会で交流している。年4回の例会が中止となったことを受け、つながりが途絶えないよう、会員43人に手紙とマスクを送ろうと考えていた。会長の木村紀美子さん(77)は「介護をしている人は地域に支えられている。互いに助け合わなければならない」と、施設へ製作を頼むことになった。

 利用者が手作りしたマスクは布製で縦横14センチ。青のチェック模様や花柄など、種類が豊富。洗って何度でも使用できる。3枚1セットを会員の自宅に送った。

 同区内でのマスクの受け渡しでは、同施設の支援員堤小百合さん(42)は「地域の人の希望に応えるのは夢にまで見たこと。このマスクが外出するきっかけになれば」と感謝した。