旭化成守山製造所(守山市)で6月に製造ライン解体中の男性作業員1人が死亡した爆発事故で、同社は28日、残留した危険物が解体機材の熱で着火したのが原因とする調査報告を発表した。

 事故は6月10日昼、リチウムイオン電池のセパレートフィルムを製造するハイポア工場で発生。男性はフィルム洗浄工程の処理槽を解体するため槽の切断作業をしていた。

 調査報告によると、槽内の中間空洞部に、洗浄に使う危険物のメチルエチルケトンが残留し、切断用機材の熱で引火して爆発が起きたと認定。槽の温度調整用の水によって空洞部の隔壁が腐食し、メチルエチルケトンが流入したとみている。作業前に槽内や付属配管の危険物除去は済ませていたが、会社側は中間空洞部の密閉構造を把握せず、危険物がたまるとは考えていなかったとした。

 旭化成は調査報告と併せ、中間空洞部が密閉構造にならないように安全設計をすることや設計情報の共有などの再発防止策も示した。