滋賀県

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 新型コロナウイルスの感染拡大で休校などの影響を受けた滋賀県内の子ども・若者の状況を把握するため、県などが実施した大規模アンケートの結果がまとまった。休校中の生活では小学校高学年で4割以上、中学・高校生で3割が不安やイライラが増えたと回答。どの学年も1割前後が「食事ができず困ることがあった」と答えるなど、社会の混乱による子どもへのしわ寄せが浮き彫りになった。

 子育て支援団体などでつくる「三方よし!子どもの笑顔プロジェクト実行委員会」と協力して7~9月、書面やインターネットを通じて調査した。回答者は計3万1320人で、内訳は小学生(1~6年)約1万3600人、中学生約7千人、高校生約8400人、大学生約1900人、未就学児の保護者330人。

 休校中の生活について、「家族に怒られたり、たたかれたりすることが増えた」との回答割合は小・中学生で高く、小5では2割を超えた。学校再開後も、小5~高3の8割前後が「今後また感染が広がらないか不安」と回答。「(友達との距離など)感染防止対策によってストレスやさみしさを感じる」も4割近くあった。

 「受験や将来について不安に思うことがある」は中3で7割以上、高3で8割以上に達した。

 未就学児の保護者は、外出自粛期間中の子どもの変化として「甘えることが増えた」(21・5%)や「感情が不安定になった」(14・5%)などと回答。7割以上の保護者が、人との間隔を空けたり真正面を避けて会話したりするのは子どもにとって「難しい」と答え、国が示す「新しい生活様式」への戸惑いが浮かんだ。

 大学生からは、自由記述で「コロナ感染よりも誹謗(ひぼう)中傷が怖い」「(留学生なので)県内の状況や対応があまり把握できていない」といった声が寄せられた。

 同実行委はアンケート結果を基に、子どもの孤立化を防ぐメッセージの発信をインターネットなどで始めた。県は「子ども食堂の整備や親子で話し合う場の充実などに向けて、市町と連携していきたい」(子ども未来戦略室)としている。