修理工事が完了した竹生島の宝厳寺唐門(長浜市早崎町)=同市提供

修理工事が完了した竹生島の宝厳寺唐門(長浜市早崎町)=同市提供

 琵琶湖の竹生島(滋賀県長浜市)に立つ宝厳寺(ほうごんじ)の国宝などを修理する滋賀県発注工事を巡る官製談合事件に絡み、過去にも別の県職員による入札情報漏洩(ろうえい)などがあったと指摘された問題で、県は28日、調査の結果、不正の事実は確認できなかったと明らかにした。


 事件で官製談合防止法違反の罪などに問われた県文化財保護課主査(41)の初公判が16日にあり、検察側が、同寺工事を巡り、2013~14年度に担当した元同課職員(退職)による予定価格漏洩や、13年度から業者間による談合の慣習があったと指摘。このため、県は26、27日に調査を実施した。


 同課によると、元職員は弁護士を通じて「会うことは控える」と県の聞き取り調査を拒否した。同寺など2件の工事の入札に参加した県内外の6社は聞き取りに対し、いずれも「業者間で談合はしていない」「うわさも聞いたことがない」などと否定したという。


 三日月大造知事は28日の定例会見で「これ以上の調査を行うことは困難だが、引き続き対応を考えていきたい」と述べた。