ロール紙の枯渇で「Go To イート」の食事券の発券中止を伝える張り紙をしたファミリーマートの店舗(京都府内)

ロール紙の枯渇で「Go To イート」の食事券の発券中止を伝える張り紙をしたファミリーマートの店舗(京都府内)

 新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた飲食業界の支援策「Go To イート」事業のプレミアム付き食事券を巡り、京都GoToイート事務局は28日、京都府内のファミリーマートで食事券の発行用紙が不足しているため、入金・発券手続きを一時中止することを明らかにした。手続き再開のめどは11月中旬としている。

 「チケットロール不足でただいま発券できません」
 京都府内のあるファミリーマートには、紙切れを知らせる手書きの紙が28日朝から張られていた。京都GoToイート事務局が同日夕、府内全店での入金・発券手続きの一時中止を決めたことに、同店の女性マネジャー(53)は「あまりにお粗末だ。事務局もファミマ本部も現場を知らなすぎる」と憤った。

 この店でロール紙が枯渇しだしたのは、2回目20万冊のプレミアム付き食事券販売が始まった直後の23日。本部にオンライン発注しても在庫不足で注文できず、地域担当の社員が慌てて計8ロールを持参してきたという。

 食事券は1冊5千円分を4千円で購入でき、上限は1回で1人5冊。ただ店内の端末「ファミポート」で5冊を一度に発行すると、およそ3人分で1ロールが切れてしまう。

 「50万冊の3回目販売に向けて、それだけで足りるわけがない」。女性の不安通り、この店はすぐに紙不足に陥り、28日朝から食事券の発行中断を余儀なくされた。紙不足で店を巡るはめになった客からの問い合わせが同日だけで20件以上寄せられ、店員たちが対応に追われた。

 同様の事例は府内の店舗に広がっており、イート事務局は入金・発券手続きの中止に追い込まれた。女性は「お客さんに謝るのは店員たち。本部から押し付けられた仕事に現場も疲弊している。お客さんは一日食事券を求めて何軒もファミマをはしごした。場当たり的な対応にもほどがある」と不満を漏らす。