対策本部員会議後、ボードを手に、発熱時の受診方法の手順を話す三日月大造・滋賀県知事(大津市・県危機管理センター)

対策本部員会議後、ボードを手に、発熱時の受診方法の手順を話す三日月大造・滋賀県知事(大津市・県危機管理センター)

 滋賀県は新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備え、11月1日から発熱症状のある患者がかかりつけ医など近くの診療所で、診療やコロナの検査を受けられるようにすると、対策本部員会議で決めた。新たに県内の診療所402カ所を指定医療機関にした。発熱患者に電話相談を事前に求めるなど、院内感染を防ぐ対策を徹底して診察に当たる。

 発熱患者はまず、かかりつけ医や近所の診療所に電話する。他の患者と接触を避けるため、来院時間や移動方法の指示を受けて受診。医師がコロナ感染の疑いがあると診断した場合は、抗原検査かPCR検査の検体採取を受ける。抗原検査はその場で結果が分かるが、PCR検査は後日結果が分かるため、その間は自宅で待機する。検査は公的医療保険が適用され、自己負担分は公費で賄われる。


 指定医療機関402カ所は県内診療所の4割弱に当たるが、風評被害などを避けるため、県は診療所名を公表しない。相談先に迷う場合や休日・夜間は、受診・相談センター(「帰国者・接触者相談センター」を改称)に問い合わせ、受診先を紹介してもらう。


 県は、ピーク時のコロナ検査件数を1日720件と見込むが、インフルエンザが流行すれば発熱患者が増え、最大1日3300件を超える検査が必要と試算。検査能力強化と県民の利便性向上に向け、県内の各診療所に協力を求めていた。


 開業医らに協力を求めた県医師会の越智眞一会長は「病院と役割分担して、診療所ができることをやっていきたい。医師や他の患者に感染が広がらないよう、発熱した人は事前相談を守ってほしい」と呼び掛けた。


 受診・相談センターは、大津市は077(526)5411、それ以外の市町は077(528)3621。