オムロン9月中間・連結(表の数字の単位は百万円。▲は減)

オムロン9月中間・連結(表の数字の単位は百万円。▲は減)

 オムロンは29日、2021年3月期の連結業績予想(米国会計基準)について、税引前利益を7月公表の250億円から350億円(前期比32・5%減)に上方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大後に経済活動が早く戻った中国で制御機器が伸び、従来予想から上振れるが、国や業界で回復ペースは異なり、厳しい市場環境が続く見通し。

 売上高は従来予想を300億円引き上げ、6200億円(8・6%減)に修正。主力の工場自動化(FA)機器は、第5世代(5G)移動通信システムなどで中国や韓国向けの需要が堅調とみる。ただ、企業の設備投資は依然低水準で、自動車関連は停滞を見込む。

 逆風下で収益を下支えするのが、ヘルスケア事業だ。検温の習慣化で4~9月の体温計の売上高は前年同期の1・8倍に拡大。中国1カ所だった生産拠点を日本にも設け、三重県の松阪工場でも今月から量産を始めた。
 

 日本電産への車載事業売却で前期に748億円だった純利益は、従来予想から75億円引き上げ、240億円(68・0%減)とした。

 同日発表の20年9月中間決算は、売上高3012億円(前年同期比8・8%減)、税引前利益263億円(4・2%減)、純利益は191億円(0・6%増)だった。

 オンライン説明会で日戸興史取締役は「設備投資関連は厳しい状況が続く。高収益事業をどれだけ伸ばせるかが課題だ」と述べた。