狩野永岳筆の障壁画。襖の上に掲げられた額「鳳臺院」は、江戸時代までの金臺寺の呼称という(京都市北区)

狩野永岳筆の障壁画。襖の上に掲げられた額「鳳臺院」は、江戸時代までの金臺寺の呼称という(京都市北区)

 臨済宗妙心寺派大本山・妙心寺の境外塔頭、金臺寺(こんたいじ)(京都市北区等持院西町)で、このほど秋の特別拝観が始まった。同寺は2年前の台風21号で大きな被害を受けるなど伽藍(がらん)の傷みが進んでおり、拝観を通して寺院存続のための協力を募る。

 金臺寺は創建などについては不明だが、正親町天皇が1576年に出した金臺寺の再興に関する綸旨(りんじ)が妙心寺に残されており、天皇との関わりが注目される。

 寺には臨済宗中興の祖とされる白隠慧鶴(えかく)筆の彩色絵巻物「法具変妖之図」を所蔵するほか、客殿と庫裏を兼ねた本堂の障壁画は京狩野派の絵師狩野永岳の作。迫力ある鬼瓦も魅力の名刹(めいさつ)だが、2018年9月の台風で屋根に大きな被害を受け、応急措置を行ったものの本堂に雨漏りの恐れがあるなど早急に本格的な修復が必要という。

 寺では定期的な公開は行っていなかったが、修復に向けてまずは多くの市民に寺宝や堂宇の魅力を知ってもらおうと、今回から秋に特別拝観を実施することにした。倉内亨道住職は「朝鮮通信使との関わりを思わせる額や屏風(びょうぶ)などもあり、ぜひ間近に見てほしい」と話している。11月7日まで。午前9時~午後4時。500円。午前10時と午後3時には朝と夕の勤行があり参拝者も般若心経の読経などに参加できる。問い合わせは金臺寺075(462)4831