長浜市ゆかりの観音像を鑑賞する来館者(東京都台東区・観音ハウス)

長浜市ゆかりの観音像を鑑賞する来館者(東京都台東区・観音ハウス)

 滋賀県長浜市ゆかりの観音像を常設展示している東京・上野の施設「びわ湖長浜 KANNON HOUSE(観音ハウス)」が31日で閉館する。平日最後の開館日となった30日は多くの仏像ファンらが訪れ、湖北に根付く観音文化の魅力に触れつつ閉館を惜しんだ。

 観音ハウスは2016年3月、琵琶湖を模して造られたとされる不忍池のほとりに立地するビル1階にオープン。同市内に残る観音像を1体ずつ2~3カ月ごとに入れ替えて無料展示しており、これまでに7万人近くが来館した。市は一定のPRにつながったことから閉館を決めた。

 この日も新型コロナウイルス対策で入場数が制限される中、来館者は最後の展示となった総持寺の千手観音立像(市指定文化財)を鑑賞し、中には手を合わせて名残を惜しむ人もいた。約30回来たという仏像ファンの会社員の男性(44)=江東区=は「1体だけ展示する施設は他になく、特別な空間でありがたかった。長浜に行く機会をつくりたい」と残念そうに話した。