表の数字の単位は百万円。▲は減

表の数字の単位は百万円。▲は減

 ワコールホールディングス(HD)は30日、2021年3月期連結業績予想(米国会計基準)について、7月に公表した税引前損益を37億円の赤字から3億円の黒字(前期比93・1%減)に上方修正した。新型コロナウイルスの影響で上期の下着販売が大きく落ち込んだものの、収益が見通しより上振れ、一転黒字となる見込み。

 売上高は従来予想から20億円引き下げて1560億円(前期比16・5%減)に下方修正した。コロナの感染が拡大した4~6月期の店舗休業や、その後の来店客数減少による下着販売の低迷が響く。インターネット通販は伸長しているが、対面販売は苦戦が続く見通し。

 一方、純損益は32億円引き上げ、赤字幅は37億円から5億円(前期は34億円の黒字)に縮小する見通し。経費削減や休業補償など各国の支援策の活用で利益が押し上げられる。

 同日発表の20年9月中間連結決算は、売上高731億円(前年同期比27・9%減)、税引前利益36億円(61・4%減)、純利益は17億円(73・3%減)だった。子会社ピーチ・ジョンの下着通販の増益もあり、黒字を確保した。

 大阪市内で記者会見した安原弘展社長は「中国は回復しているが、店頭販売が一定水準以上に戻らず、慎重に業績を見立てた」と述べた。