表の数字の単位は百万円。▲は減

表の数字の単位は百万円。▲は減

 村田製作所は30日、2021年3月期の連結業績予想(米国会計基準)について、税引前利益を4月公表の2120億円から2520億円(前期比0・8%減)に上方修正した。スマートフォン向けに加え、リモートワーク拡大に伴いパソコン(PC)関連の部品需要が拡大。純利益も1500億円から1890億円(3・3%増)に引き上げ、新型コロナウイルスの影響下でも最終増益の確保を見込む。

 売上高は従来予想から600億円引き上げ、1兆4900億円(2・9%減)。主力のコンデンサーはPCや関連機器、第5世代(5G)移動通信システム基地局向けで伸び、上期で前年同期比5・5%増となった。

 為替の円高が減収に作用するものの、部品需要の回復が想定より早まったこともあり、スマホ、自動車向けで当初の見通しより前期からのマイナス幅が縮小するとみる。

 村田恒夫会長はオンラインの記者説明会で、コロナ禍の減収影響について「正確に分離するのは難しいが、当初予想の1700億円マイナスから600億円程度縮小する」との見方を示した。

 同日発表した20年9月中間決算は、売上高7520億円(前年同期比1・2%減)、税引前利益1331億円(6・7%増)、純利益998億円(10・1%増)だった。

 年間の設備投資計画は4月公表の2千億円を維持する。村田会長は「来年以降も5G関連の需要や自動車電装化に伴う部品搭載点数の増加が期待できる。需要拡大に対応するため設備投資を着実に実行していく」と述べた。