安喜蓮華代表の話に聞き入る受講者(京都府長岡京市)

安喜蓮華代表の話に聞き入る受講者(京都府長岡京市)

 長岡京市男女共同参画センター(京都府長岡京市)の女性支援の講座「パートナーとの関係を考える―カサンドラ症候群とは」が、同市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。発達障害の夫の言動に苦しんだ女性が同症候群から抜け出した体験を話した。

 カサンドラ症候群は正式な病名ではなく、発達障害のある当事者のパートナーや家族らが、心身への負担から不安や抑うつなどを生じる症状。ギリシャ神話にちなむ名称で、女性が気づかずに陥ることが多いとされる。

 同講座では自身の体験を基に専門相談機関のカサンドラ・サポートセンターを設立した安喜蓮華(あきれんげ)代表が講演。約20人の受講者を前に、同症候群と大人の発達障害について説明した後、夫の不可解な言動を巡る口論や暴言、暴力に苦しんだ経緯を話した。

 その上で、同症候群から抜け出すには発達障害の当事者が変わることができないため、支援する側が対応を変えて生きづらさを解消するのが重要などと助言。「夫のために変わるのではなく、自分が幸せになるために変わるしかない。何より健康でいることが重要。良質な睡眠と食事、適度な運動を心掛けてほしい」と呼び掛けた。

【カサンドラ症候群とは】 カサンドラはギリシャ神話に登場する王女。太陽神アポロンに、予知能力を周囲に信じてもらえない呪いをかけられた話にちなみ、2003年にイギリスの心理学者が名付けた。米精神医学会の診断基準に含まれておらず、正式な病名ではない。