正常な状態とストレートネックを比較した骨の形の違い

正常な状態とストレートネックを比較した骨の形の違い

森原徹医師(左)と宮崎哲哉さん(京都市中京区・丸太町リハビリテーションクリニック)

森原徹医師(左)と宮崎哲哉さん(京都市中京区・丸太町リハビリテーションクリニック)

 「ストレートネック」をご存じでしょうか。仕事や日常生活で首を前方へ突き出したり、うつむいたり、前かがみになったりすることが続くと、本来は反り返っている首の骨が真っすぐになり、前に傾いて体の負担となります。「スマホ首」とも呼ばれ、首などの筋力が衰える高齢者だけでなく、スマートフォンやパソコンを頻繁に使う人も注意が必要です。正しい姿勢を保つための注意点やトレーニング法を専門家に聞きました。


 首の骨は通常、カーブを描くようにゆるやかに湾曲し、バネのような仕組みで4~5キロもある頭部を背骨とともに支えている。しかし前かがみの時間が長いと首の骨がカーブを失い、前へと傾く。頭の重みを首だけで支えることになり、負担が集中する。

 丸太町リハビリテーションクリニック(京都市中京区)院長で整形外科医の森原徹医師(53)は「首や肩の痛みにつながりやすいので、首への影響だけと思われるかもしれないが、背骨全体のバランスが崩れ、体のあちこちに反動が現れる」と指摘する。

 首の筋肉が頭の重みで前方に引っ張られる状態が続き、首とつながっているこめかみ近くの薄い筋肉も緊張したままになり、頭痛を引き起こす。ひどくなると吐き気や不眠といった体調不良になる。腰痛のほか、背骨が変形して神経が圧迫され、手指にしびれが生じることもある。

 ストレートネックは「スマホ首」と呼ばれるようになっている。