永田さんの講演を聴く参加者ら(京都市東山区・円山公園音楽堂)

永田さんの講演を聴く参加者ら(京都市東山区・円山公園音楽堂)

 憲法について考える「11・3憲法集会in京都」が3日、京都市東山区の円山公園音楽堂であった。歌人で細胞生物学者の永田和宏さんが講演し、日本学術会議の会員任命拒否問題の危うさに警鐘を鳴らした。

 永田さんは新型コロナウイルスの感染が広がる中、科学的根拠があいまいな情報が流れていくことを危険視し、「科学者が一般社会に情報発信していくことが大事」と学者の役割を強調した。

 「学問は批判的精神を欠いては成り立たない。それは政府の耳が痛いことを言い続けなければならないことでもある」とした上で、日本学術会議の問題に言及。「任命拒否の理由を言わなければ、みんなが忖度(そんたく)する。学問の自由の侵害であり憲法違反だが、それ以前に学問そのものの否定だ」と非難した。

 また「これは学者だけの問題ではなく、放っておけば必ず他の分野に波及する。(任命拒否された)6人の任命を譲らず、この問題を忘れないことが大切だ」と訴えた。

 集会は憲法9条京都の会などが主催。新型コロナ感染防止に配慮し、座席を例年の半分に制限して実施した。集会後、参加者がプラカードを掲げ、中京区の京都市役所前まで改憲反対などを訴えて行進した。