忍者が扱った薬の関連資料を展示した会場(甲賀市甲賀町・市くすり学習館)

忍者が扱った薬の関連資料を展示した会場(甲賀市甲賀町・市くすり学習館)

のどの乾きや疲労回復のために甲賀忍者が使ったとされる「忍者食」

のどの乾きや疲労回復のために甲賀忍者が使ったとされる「忍者食」

 甲賀市くすり学習館(滋賀県甲賀市甲賀町)で企画展「くすりと甲賀忍者-その知恵と技」が開かれている。関連の古文書や忍具、薬草などから薬の扱いに長じていたとされる甲賀忍者の実像に迫る。

 甲賀流は薬草を採って身体の健康を維持し、傷や病を治療するなど薬学の知識にたけていた。また、調合して毒薬や火薬を作り、高度な忍術を生んだとされる。忍者観光に力を入れる市が、忍者と地場産業ともいえる製薬業との関わりを知ってもらおうと開館10周年展として行った。

 会場では、疲労回復やのどの乾きを止めるための「忍者食」、毒薬や薬草に使ったトリカブトやヨモギといった植物などを展示し、薬草や香、精神統一などテーマごとに説明パネルを添えて紹介する。爆弾や煙幕弾、火矢なども並び、戦国時代には最先端技術であった火薬の扱いにも詳しかったことを伝える。編み笠や籠といった旅道具は、世の中が落ち着いた江戸期に薬の行商をするようになった忍者の末裔(まつえい)の姿を知らせる。

 学習館は「甲賀地方は薬草の宝庫で、現代でも生かせるその知識を忍者がどう使ったか知ってほしい」としている。

 来年3月末まで。入館無料。月曜(祝日は翌日)と年末年始休館。