杉本家住宅前に京都女子大のキャンパスを示す看板を掲げる杉本さん(左)と竹安学長(右)=4日、京都市下京区

杉本家住宅前に京都女子大のキャンパスを示す看板を掲げる杉本さん(左)と竹安学長(右)=4日、京都市下京区

 京都女子大(京都市東山区)は4日、重要文化財の京町家「杉本家住宅」(下京区)の旧米蔵を活用したキャンパスを開設した。学生の授業に使うほか、一般向けの催しも開く。

 旧米蔵は明治初期ごろまでにできたとされ、広さ約25平方メートル。戦前は米を備蓄し、戦後は祇園祭の伯牙山(はくがやま)の木組みの保管にも利用された。老朽化のため2017年から1年半かけて修復した。

 杉本家9代目当主でフランス文学者だった故杉本秀太郎さんが京女大教授を務めていた縁で、同住宅で学生がボランティアをしたり、京女大が公開講座を開いたりしてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当面は感染対策に留意しながら一般向けの展示会を催し、21年度から本格的に学生のゼミ活動などで旧米蔵を活用する。

 同住宅を運営管理する奈良屋記念杉本家保存会の杉本千代子代表理事は「建物から何かを感じてもらえればうれしい」と語り、竹安栄子学長は「市民の手で守られてきた場であり、学生に良い影響を与えてくれると思う」と期待を述べた。