市長と町長の在任17年間を振り返る谷畑市長(湖南市役所)

市長と町長の在任17年間を振り返る谷畑市長(湖南市役所)

 滋賀県湖南市の谷畑英吾市長が4日、最終の定例記者会見を行った。財政や教育の立て直しに尽力し、全国市長会副会長として幼児教育・保育無償化について国と渡り合うなどした旧甲西町長と同市長の在任計17年を振り返った。

 滋賀県職員だった谷畑氏は2003年、36歳で立候補し現職を破って同町長に初当選。旧石部町と合併後の市長選で初代市長となった。18年6月から1年間、全国市長会副会長、その後同相談役を務めた。

 谷畑氏はこの日もトレードマークのちょうネクタイで会見に臨んだ。冒頭あいさつで就任当時、同市の荒れる学校現場に対応するため当時の教育長とともに県教育委員会を訪ねて指導力の高い教員確保に努めたことや、外国籍市民に対し日本語指導教室を作ったことを述懐。市長会副会長としては幼保無償化で知事会と連携して制度設計に携わり、費用負担を巡る財務省との厳しい交渉を顧みた。

 印象の強い出来事を問われると、07年の新幹線栗東新駅の中止を挙げ、一時は全国で最も悪くなったという県や関係市町との関係修復などに奔走した思い出を話した。

 10月の市長選不出馬は「『反谷畑』か否かだけで、政策論争はできそうになかった。ドロドロの選挙で市民の分断を避けたかった」と説明。今後は「17年間、妻にかまうことができなかったので2人でゆっくりしたい。その後自分にできることが何があるか考えたい」と述べた。