特別公演を前にした舞台稽古で、井上八千代さんの指導を受ける舞妓たち(4日、京都市東山区・ギオンコーナー)

特別公演を前にした舞台稽古で、井上八千代さんの指導を受ける舞妓たち(4日、京都市東山区・ギオンコーナー)

 京舞や狂言など京都の多彩な伝統芸能を上演する小劇場・ギオンコーナー(京都市東山区)が7日から再開する。花街・祇園甲部による特別公演の稽古が4日、公開された。新型コロナウイルスの感染拡大で「都をどり」など舞台に立つ機会を失っていた芸舞妓たちが、いつにも増して真剣な表情を見せた。

 祇園甲部は新型コロナ禍を受け、春秋の公演を中止。京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)が運営する同コーナーも、2月末から休館していた。7日から始まる特別公演には、芸舞妓ら総勢71人が日替わりで13、14人ずつ出演し、4演目を披露する。普段は録音の演奏も、地方(じかた)が出演して生の音を届ける。

 この日は芸妓による「汐汲(しおくみ)」と、舞妓の「祇園小唄」の稽古を公開した。京舞井上流家元の井上八千代さんが舞台上の芸舞妓を見守り、所作や振り、着物の着付けなどをきめ細かく指導。「今、祇園町にできることをみんなで心を合わせてやりたい」と語った。

 芸妓の小扇さんは「(コロナ禍は)舞台を対する思いを新たにする機会になった。初心に戻る気持ちで舞いたい」と話し、初舞台となる舞妓の紗友美さんは「すごく緊張しているけれど頑張りたい」と誓った。

 12月20日までの土日曜に1日2、3回公演する。感染防止のため、定員を半分以下の97人に減らして京舞と雅楽、狂言など、他の芸能一つを併せて上演する。一般3千円。高校、大学生2千円、小中学生千円。同コーナー075(561)1119。