滋賀県庁

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 新型コロナウイルスの感染拡大で中止になった4月の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の質問紙を使い、長期化した休校の影響を検証していた滋賀県教育委員会は、「将来の夢や目標を持っている」小学6年生の割合が昨年度に比べ大幅に減少したと明らかにした。学習意欲や学習環境面での悪影響は見られなかった。

 生活習慣や学習環境に関する質問紙を活用し、県内の公立小6年と公立中3年を独自に調査した。各校が7月下旬~9月上旬に実施し、県教委にデータ提供のあった小学校1万381人分、中学校8717人分を集計した。

 「将来の夢や目標を持っている」の項目に「当てはまる」と回答した小学生は55・3%で、昨年度より7・9ポイント減少した。昨年度までの過去6年も減少傾向だったが、減少幅の平均は1・7ポイントで、約8ポイントの落ち込みは初めて。「どちらかといえば、当てはまる」(23・2%)を加えても78・5%(昨年度82・5%)にとどまった。

 県教委幼小中教育課は「子どもは社会の不安を敏感に察知するので、夢や目標を見いだしにくくなっているのかもしれない」として、「普段の教科学習で自己成長が感じられるようなきっかけづくりを意識し、キャリア教育を進めたい」とした。中学生は「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」を合わせて67・8(昨年度66・2)%だった。

 学習面では「先生は、あなたのよいところを認めてくれている」の項目に「当てはまる」と答えた小学生が38・2(昨年度37・7)%、中学生が34・3(同25・2)%で、それぞれ増加。「学級の友だちと話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができている」の項目も、小中ともに上昇した。同課は、例年の年度当初の調査と、新学年が始まって4カ月以上経過した今年とは単純に比較できないとした上で、「それぞれの先生が丁寧に子どもと接していることが考えられる」との見方を示した。