小学生のランドセル。荷物の負担軽減が課題となっている(京都市内)

小学生のランドセル。荷物の負担軽減が課題となっている(京都市内)

 京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた「子どもの通学時の荷物が重い」との声を元に、教科書を学校に置いて帰る「置き勉」などの改善策が進まない現状について紙面で取り上げたところ、多くの意見が寄せられた。重い荷物による子どもの姿勢や成長への悪影響を心配する保護者が多かった一方、学校に改善を求める姿勢に違和感を持つ人もいた。

■昔より教科書重く、負担増 コロナで7時間授業も

 目立ったのは重い荷物による子どもの肩凝りや猫背の姿勢を心配する声だ。京都府南部の40代母親は市立小3年の娘について「毎年肩を痛めて整骨院に通っている。そのたびに荷物は全部学校に置かせてもらうが、治って通常に戻すとまた痛めての繰り返しになる」と打ち明けた。「学校に置いて良い教科書は副読本など一部だけで、ほとんどが持ち帰り。学校が高い場所にあり毎日5~6キロの荷物を持っての登下校は新入生には特にきつい」と子どもの苦労を思いやった。

 京都市中京区の40代母親も市立中1年の娘の肩凝りがひどいとし「(荷物は)かなりの重さで、リュックで9キロほどある。中学に進学してから猫背が顕著になってきたように思う」と懸念した。西京区の市立中1年の娘がいる50代母親も「新型コロナウイルスの影響で7時限まである月曜は特にリュックが重く、『肩がもげそうだ』と娘は言っている。中学に通う子どもたちを見ると、みんな下を向いて重いかばんを背負って前かがみに歩いている。中学生の姿勢の悪さはこの恐ろしく重いかばんのせいだと言っても過言ではない」とし、健全な成長を妨げないよう一刻も早い改善を求めた。

 子どもたちが学校携行品を負担に感じる要因として近年の教科書が重くなっているとの意見もあった。奈良市の小学校教諭の男性(59)は「20年前や30年前と比べて明らかに重くなっている」と指摘した。理由として、B5判からA4判へのサイズアップ▽ページ数の増加▽カラー印刷に対応した紙質の向上▽上下2冊構成から1冊構成への変更-を挙げた。「同じ教科数の教科書をランドセルに詰めても、(今の方が)かなり重くなっている。ランドセルは軽量化されたが、教科書が重くなっているため負担が増している」と推察した。

 先の宇治市の母親は「問題なのは子どもたちが自分で選べないこと。持ち帰りが負担でない子は持って帰り、宿題(に使う教科書)だけ持って帰りたい子はそうすればよい」と提案。子どもが体を痛めて初めて配慮するのではなく、最初から大人が子どもを守らないといけないと強調した。