教科書の持ち帰りに関する意見

教科書の持ち帰りに関する意見

■「そこまで親が口を出すのか」

 置き勉に賛成する意見が目立った一方で、保護者が学校に改善を求める姿勢に違和感を抱いた人もいた。高校1年の娘がいる左京区の50代父親は「置き勉についていろいろな意見や主張があってもいいと思うが、そんなことにまで親が口を出すのかと驚いた」と感想を寄せた。「親と子がコミュニケーションを取ることは大事だが、最近はわが子を思うばかりに思考が停止しているのではと思う保護者の意見をよく耳にする。親を使って学校への不満をぶつけようとする生徒、親の意見を必要以上に気にする教師や学校。何か違うような気がする。かわいい子には旅をさせろと昔はよく言ったが、その言葉の意味をいま一度考えてもらいたい」とした。

 携行品の負担に関しては文部科学省も2年前に問題視し各学校に軽減を求める通知を出した。それを受け積極的に置き勉を導入する学校もあるが、「教科書は家庭学習に必要」「学校に保管場所がない」「置き勉をすると紛失が心配」などの理由で進めていない学校もある。学校の制約がある中でどう携行品の負担を減らすか。問題が起きているのならば学校や保護者、子どもらで共に解決策を考えることが大事だろう。

■年齢、成長に応じた規定必要

 丸太町リハビリテーションクリニックの森原徹院長(整形外科)の話

 子どもの荷物が重すぎるのは良くない。腰に負荷がかかると腰痛の原因になる。荷物は背中で背負うランドセルやリュックで運ぶのが良い方法だが、重いとバランスを取ろうと前傾姿勢になり上を向きがちになって首が痛みやすくなる。肩凝りにもなりやすい。

 体幹の筋力がしっかりしていれば良いが、小学生は筋肉や骨の成長が未熟だ。子どもを守るためには年齢や学年に応じて体重の15%以内などと荷物の量を規定するべきだろう。手提げ袋は中腰になりやすく、ショルダーバッグも左右の肩のどちらかに重さがかかるので、背骨のゆがみにつながらないよう注意すべきだ。

 高校生になれば体幹がしっかりするのである程度は大丈夫だが、男女や学年で筋力も違う。姿勢が悪くなり腰痛が悪化するとスポーツ全般に影響する。電車通学の生徒もいるため一定の配慮が必要だろう。