円町駅に掲示された「お礼」のポスター(JR西日本提供)

円町駅に掲示された「お礼」のポスター(JR西日本提供)

 JR山陰線の円町駅(京都市中京区)に、駅長名で「お礼」のポスターが貼り出され、話題を呼んでいる。同駅で乗客が線路へ転落した際、周囲の人がとっさの判断で非常停止ボタンを押して電車を止め、救護にあたった。掲示は「連絡先がわからないが何としてもお礼を伝えたかった」(JR西日本)のが理由だが、文面がインターネットで拡散され、緊急時の正しい救助法の周知にも一役買っている。

 同社広報担当によると、18日午後6時17分、20代女性がホームから線路に転落。周囲の利用客が非常停止ボタンを押してから、近づいた電車に手を振って合図し、女性との接触を食い止めた。駅員が線路から女性を引き上げる手助けをした人もおり、女性は無事に病院へと搬送された。

 駅員は救護を優先したため、現場で活躍した人の名前や連絡先、人数などは把握できなかったという。このため同駅を管轄する山田真仁・二条駅長が、救助の経緯と謝礼の言葉をつづった文面の掲示に踏み切った。

 ポスターを見た人がツイッターに写真を投稿すると、「心温まる」と大きな反響を呼んだ。また線路に降りて助けるのではなく、非常ボタンで電車を止めるという適切な行動にも称賛が集まった。

 JR西日本は「電車と接触の恐れがある場合は非常ボタンを押すようお願いしている。線路内には絶対に降りないで」と呼び掛けている。