滋賀県警本部

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 乳児にかみついたなどとして、滋賀県警が別人の歯型を証拠に母親を傷害容疑で誤認逮捕した不祥事で、県警は6日までに、業務改善の必要性があるとして、歯型を取り違えた鑑識課に「業務指導」を行った。

 県警監察官室によると、業務指導は口頭注意に相当。地方公務員法に基づき個人に科す懲戒処分や内規による「監督上の措置」以下で最も軽い処分という。「今回は、同課が鑑定書の幹部決裁段階などで組織的にミスをチェックできなかったためで、一個人の責任などは問えない」と説明。歯型を取り違えた鑑定官についても「過失」とし、不問とした。

 母親の弁護士が主張した取り調べ中の自白の強要についても、取調べ監督室が担当刑事らを調査した結果、「ことさらに不安を覚えさせ、困惑させる言動は認められなかった」と結論付けた。

 大津署は昨年10月、乳児の腕の傷痕と母親の歯型が一致したとする誤った鑑定結果などを基に、母親を逮捕。母親は傷害罪で起訴されたが、今年1月の大津地裁での公判で鑑定官が別人の歯型と取り違えていたことが判明し、地検は9月に起訴を取り消した。