次々と競り落とされるズワイガニ(舞鶴市下安久・舞鶴地方卸売市場)

次々と競り落とされるズワイガニ(舞鶴市下安久・舞鶴地方卸売市場)

25万円の値がついたズワイガニを見せる吉本さん(舞鶴市下安久)

25万円の値がついたズワイガニを見せる吉本さん(舞鶴市下安久)

 日本海の冬の味覚・松葉ガニ(ズワイガニ)漁が6日、一斉に解禁され、京都府京丹後市の2漁港では漁を終えた船から鮮度抜群のカニが水揚げされた。新型コロナウイルス禍で観光や飲食の需要喚起策に期待が高まる中、府漁業協同組合の舞鶴、間人(たいざ)など3地方卸売市場で初競りがあり、活気に包まれた。

 府漁協の舞鶴、丹後、網野各支所に所属する底引き網漁船11隻が5日夜に出港し、丹後半島沖約30キロの漁場で6日午前0時の解禁と同時に網を入れた。

 「間人(たいざ)ガニ」ブランドで知られる京丹後市丹後町の間人漁港では、午前9時半前から5隻が続々と帰港。船員たちが雄ガニやコッペガニと呼ばれる雌を船の水槽から移し、形や大きさなどで仕分けした。丹後支所の初日の水揚げは雄ガニが昨年の約1・5倍の2130匹。520匹を水揚げした「海運丸」の新田翔平船長(24)は「雄のサイズも例年より大きめ。いいスタートが切れた」と喜んだ。

 舞鶴市場(舞鶴市下安久)では競り人が威勢のいい掛け声を響かせた。雄1箱(5匹)25万円の最高値で競り落とした吉本水産(同市)の吉本俊彦さん(28)は「GoToキャンペーンで需要も戻りつつある。恩返しの思いで買わせていただいた。日本一の丹後のカニを食べに来て」と話した。3市場では雄約3千キロ、雌約3800キロが出荷され、間人では雄5匹で38万円の最高値が付いた。

 同市下福井の道の駅「舞鶴港とれとれセンター」では早速、店頭にカニが並んだ。友人と訪れた男性(67)=長浜市=は「甘くてこくがあり、おいしい」と試食を楽しんだ。
 漁期は雄が来年3月20日、雌は今年末まで。