旧海軍が明治時代に造った桂貯水池の取水えん堤(舞鶴市与保呂)

旧海軍が明治時代に造った桂貯水池の取水えん堤(舞鶴市与保呂)

旧北吸浄水場配水池でれんが造りの導水壁を見学する参加者ら(舞鶴市北吸)

旧北吸浄水場配水池でれんが造りの導水壁を見学する参加者ら(舞鶴市北吸)

 普段非公開の京都府舞鶴市の「日本遺産」を見学する「海軍さんの港まちガイドツアー」が7日、同市与保呂の桂貯水池などであった。参加者は旧海軍が明治時代に建設した軍用水道施設を上流から下流まで巡り、日本の近代化の歴史を体感した。

 旧軍港4市の一つとして同市の軍用水道施設や赤れんが倉庫群が2016年、文化庁の日本遺産に認定された。ツアーは舞鶴観光協会主催で、京阪神などから16人が参加した。

 桂貯水池では、国指定重要文化財の取水えん堤=1900(明治33)年建設=を見学。高さ12メートル、長さ50メートルの石張りコンクリート造りで、水門には旧海軍を示す二重のMのマークや「清徳霊長」の文字が刻まれており、案内した吉岡博之・市郷土資料館長は「清らかな水が永遠に流れるように、という意味で舞鶴出身の海軍幹部の文字」と解説した。

 旧海軍の軍艦や軍施設の飲料水に使われた同市北吸の旧北吸浄水場配水池(明治34年完成)では、参加者が深さ5・6メートルの池の底を歩き、立ち並ぶ巨大なれんが造りの導水壁を興味深そうにカメラに収めていた。京都市山科区の会社経営の男性(57)は「予想以上に規模が大きく迫力があり、わくわくする」と喜んでいた。