バーチャル歌手・初音ミクと共演する「超歌舞伎」への思いを語る中村獅童さん(宇治市槙島町・京都文教大)

バーチャル歌手・初音ミクと共演する「超歌舞伎」への思いを語る中村獅童さん(宇治市槙島町・京都文教大)

 歌舞伎俳優の中村獅童さん(46)が27日、自身が客員教授を務める京都文教大(宇治市槙島町)で講演した。8月に京都南座(京都市東山区)での公演を控えた「超歌舞伎」などに触れ、自身の生き方や歌舞伎役者としての思いを語った。

 京都文教大臨床物語学研究センターが主催する公開講演で、学生や市民ら約200人が聴いた。中村さんが京都文教大で講演するのは2年ぶりで、センターの秋田巌所長と対談した。

 中村さんは、秋田所長から、バーチャル歌手「初音ミク」と共演する「超歌舞伎」など、デジタルと歌舞伎との融合について尋ねられ「新たなチャレンジだった。人間と違って息を合わせることができず、プログラム通りの動きに合わせるのは難しかった」とした一方、「(超歌舞伎などを通して)歌舞伎を知らない人にもメッセージを送ることは自分の使命」と強調した。

 また、バーチャルな存在と共演する中で見えてくる日本人らしさとして「義理人情や粋といった感情。デジタルには表現できない素晴らしいもの」と語った。