大津地裁

大津地裁

 滋賀県近江八幡市で2017年8月に堺市の知人男性=当時(31)=を監禁して衰弱死させたとして、殺人などの罪に問われた無職飯星飛香(あすか)被告(30)の裁判員裁判の判決が28日、大津地裁であり、伊藤寛樹裁判長は「主犯の男に支配され、不本意に犯行に関与させられていた」としてほう助罪を適用し、懲役11年(求刑懲役18年)を言い渡した。

 判決理由で伊藤裁判長は、被告が主犯の男から暴力などで屈服させられていたとし、主体的に犯行に加わったとは言えず、ほう助罪にあたるとした。一方で、長期間にわたって監視カメラなどで被害者を見張り、食事や排せつを制限するなど尊厳をないがしろにする犯行に寄与した度合いは大きい、と指摘した。

 検察側は、被告は被害者の監視役で、主犯の男らとの共謀共同正犯だと主張していた。弁護側は、主犯の男の強い支配を受けており無罪だと訴えていた。

 判決は、1年近く堺市内に監禁されていた無職渡邉彰宏さん=当時(31)=を近江八幡市の民家に連行して監禁を続け、昨年8月に細菌性肺炎で病死させるなどした主犯の男らの犯行をほう助した、とした。

 この事件では、男女5人が殺人や監禁の罪で起訴され、うち3人に懲役20~13年の判決が出ている。飯星被告は、この3人の判決では共犯とされていた。