京都大学

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 会計検査院は10日、官庁や政府出資法人を調べた2019年度決算検査報告を菅義偉首相に提出した。京都大の研究者らが11~14年度にかけ、霊長類研究所(愛知県犬山市)などに関わる研究資金を不正支出していた問題で、合計額が11億2823万円とする検査結果を公表した。

 京大は今年6月、約5億669万円の不正経理が見つかったとの報告書を公表したが、検査院はそれ以外の不正も指摘している。

 京大は6月の報告について、学内規定に基づく「競争的資金等の不正使用」に該当することを調査したとする。一方、検査院に不正経理とされた事実関係も把握しており「競争的資金等の不正使用には当たらないが、契約手続きとして不適切で重く受け止めている」とのコメントを出した。

 京大の報告書になかった検査院の主な検査結果は、一般競争入札に付すべき契約内容を分割して契約額を少なく見積もり、随意契約で済ませたものが15件、計5248万円。チンパンジー用大型ゲージの金属製品で、大学側は特注品を発注したのに業者が汎用(はんよう)品を使うなど、納入品が契約と異なっていた案件が2件、計6083万円など。

 京大は再発防止の体制整備として、10月から研究公正に関する担当理事を新設した。