再生医療製品の研究・製造施設の新棟(滋賀県草津市・タカラバイオ)

再生医療製品の研究・製造施設の新棟(滋賀県草津市・タカラバイオ)

 タカラバイオの仲尾功一社長は10日、滋賀県草津市の本社敷地内で1月に稼働させた再生医療製品の研究・製造施設に新たに95億円を投じ、新型コロナウイルスのワクチン製造体制を整える計画を明らかにした。

 全額をワクチン生産などに資金援助する国の補助金で賄う。同社は大阪大発のバイオベンチャー、アンジェス(大阪府茨木市)と新型コロナのDNAワクチンを開発中で、来年4月までに20万人分の製造を予定。治験次第で量産を拡大する可能性があり、十分な生産体制の構築を急ぐ。

 また、中国・大連市の工場で製造する研究用試薬の一部生産を、草津市の本社や来夏にも米国に設ける新拠点に順次移管する。仲尾社長は「研究用試薬の収益は将来の投資の源泉。生産性向上やリスク回避の観点から再編する」と説明した。