京都府警本部

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 京都府警科学捜査研究所(科捜研・京都市上京区)の50代の男性幹部職員が、捜査で押収した覚醒剤などを不適切に保管し、麻薬を違法に廃棄しようとしていた疑いがあることが11日、捜査関係者への取材で分かった。府警は覚せい剤取締法違反や麻薬取締法違反などの疑いで、職員を近く書類送検する方針で、処分を検討している。

 捜査関係者によると、幹部職員は2018年から今年にかけて、警察署などから依頼されて成分を鑑定した際に使わなかった微量の覚醒剤や大麻、合成麻薬を、科捜研内で保管していながら法律が定める管理帳簿に品目や数量を記載せず、鍵を掛けた設備での保管義務を怠るなどした疑いが持たれている。幹部職員は少なくとも7年前から帳簿に記載しない不適切な管理をしていたという。

 昨年12月、滋賀県警で危険ドラッグの取扱量を帳簿に過少記載する類似の不祥事が発覚したことを受け、幹部職員が「自分も同じことをしている」と上司に申告したという。

 捜査関係者によると、幹部職員はその後、科捜研が厚生労働省から譲り受けて正規に保管するヘロインを、不適切に管理していたと思い込み、所内で廃棄しようとした疑いもある。ヘロインは幹部職員が捨てようとしたところを同僚が発見したため、廃棄には至らなかった。

 府警によると、鑑定に使わなかった薬物は証拠品として警察署などに返すのが通例だが、幹部職員は「研究目的で保管していた」と話している。薬物使用や第三者への譲渡は確認されなかったとしている。