佐和山城跡の城下町区域で見つかった本町筋の痕跡。盛り土の脇は石積みし、さらに胴木で支える工法が施されている(彦根市佐和山町)

佐和山城跡の城下町区域で見つかった本町筋の痕跡。盛り土の脇は石積みし、さらに胴木で支える工法が施されている(彦根市佐和山町)

 戦国武将石田三成の居城だったことで知られる佐和山城跡(滋賀県彦根市佐和山町)の発掘調査で、城下町の幹線道路「本町筋」の痕跡が見つかったと、滋賀県文化財保護協会が13日に発表した。城郭の石垣に見られるのと同じ工法で作られた側溝を備えており、協会は「当時の権力者が主導して政策的に城下町の設計をしたことがうかがえる」としている。

 江戸時代の古絵図「沢山古城之絵図」などによると、城下町を貫く「本町筋」の全長は、現在の市道の範囲と同じ約400メートルだったと考えられ、城の本丸から続く「大手道」に合流していたとみられる。

 調査では、佐和山城跡の城下町の区域5534平方メートルを発掘。市道の直下約60センチの地点で、南北約50メートルにわたって幅60~90センチの盛り土があり、表面が砂利を混ぜた土で固められていたことが分かった。盛り土の片側は、南北約25メートルにわたり、補強のために石積みが施された側溝が設けられていた。