講演後、自作の刀を前に参加者の質問に答える北川刀匠(左)=東近江市五個荘竜田町・てんびんの里文化学習センター

講演後、自作の刀を前に参加者の質問に答える北川刀匠(左)=東近江市五個荘竜田町・てんびんの里文化学習センター

 現代刀職展で2年連続最高賞を受賞し、滋賀県東近江市五個荘平阪に鍛刀場を構える北川正忠刀匠(41)が14日、同市五個荘竜田町のてんびんの里文化学習センターで「刀剣の美 鑑賞のツボ」と題して講演した。訪れた刀剣ファンらが、日本刀の製作工程や製作現場での苦労話に聞き入った。

 北川さんはスライドを用いて、日本刀の地金をつくる鍛錬や刃文(はもん)を入れる際に重要となる土置き、焼き入れなどの工程を説明。「刀身には(粘土などを混ぜた)焼刃(やきば)土を塗るが、それはグラム単位で調整して丁字乱れの刃文(はもん)を出す」と語った。さらに、どの作業でどの刃文が出るかを見極めるため、刀を冷やす水へのこだわりや鍛刀場の湿度を常に一定にするなどの舞台裏を明かすと、客席からは驚きの声がもれた。

 また、日本美術刀剣保存協会京都府支部の村井信夫常任理事が日本刀の形状の変遷について説明した。